決戦前夜
「…散り際くらい、潔く行きますか。」
…でたよ。コイツの悪い癖。
「何?お前、死ぬ気なの。」
男にしては繊細な手が、煙草に火をつける。
いけね。何見入ってんだろ、俺。
「俺ぁ、ごめんだからな。」
「勝算、あるんですか。」
「…ねぇよ。そんな計算は優秀な副官に任せてるからな。」
「都合の良い時だけ優秀に仕立て上げる癖、止めませんか」
メガネの奥で瞳が微かに笑っている。
悪い気はしてねぇってことはそれでバレバレだ。
…コイツはバレてねぇつもりかもしれないけど。
「いんだよ。俺はお莫迦な特攻隊長がお似合いなの。
お前は、そのお莫迦の首根っこに鎖をつけて、無駄吠えしないように飼育してればいーの。」
「…僕、頭の悪い犬を買った覚えはないんですけどね。」
「わかっててすっとぼけたこと言ってんじゃねぇよ。」
「あれ?僕わかってて言ってるんですか?」
にっこりと綺麗な笑みを浮かべる。
くそう。コイツは俺の持ってない武器を持ちすぎた。
いっそ、厳重に梱包して武器庫に封印してやろうか。
「死んだら、意味ねぇんだよ。」
「おや、誰かさん《潔く散る花はいい》って言ってませんでしたっけ?」
「残念ながら、俺は花じゃねぇ。…お前もな。
あがいてこそ、命…だろ?」
いえ、なんとなく。
元帥と大将のお話…書いてみたいなとつらつらと。
手がすべるままに書いてるので、意味もなければ続きもありません。
ただ、書いてみたかっただけv(テヘv)