That the damage is done
「うぁッ!」
刹那の衝撃。何かがへこむ様な豪快な破壊音。
…やっちまった。
その日、
俺と八戒は三蔵ん家に遊びに行っていた。
以前から三蔵の愛車《Jaguar オープン・カブリオレ》に
乗ってやろうと企んでた俺様は、まんまとクソ坊主からキーをせしめて八戒と(ここはアレだが皆まで言うな)ドライブを楽しんでいる最中だった。
一目で走り屋(って、死語?)とわかる兄ちゃん達が煽ってきたもんだから(まぁ、俺の髪と車見りゃな。)、俺も若気の至りで挑発に乗っちまったのが運の尽き。
一瞬のことだった。
めんどくさくなって、ヤツら撒くためにバックして切り替えようとした矢先の衝撃。
三蔵に殺される。
今度こそマジで。
嫌な汗がどっと吹き出る。
無意識に、ドアに手を掛けた。
「何やってるんです、悟浄!」
「何って、お前…」
「早く車出して。撒くんでしょう?」
「車出して…って、ええいッ、チクショーッ!!」
反論を紡ごうとするクチとは裏腹に、足はペダルを踏んでいる。
ああ、悲しいかな俺サマの身についたこの下僕体質。
「破損状況の確認なんて、後でいくらでもしてください。へこむのもその後で十分です。
今は面倒に巻き込まれないことのが第一条件でしょう?
幸い、破損は車の方だけのようですし、ばっくれちゃえば捕まることはないですよ。」
そう。アレだけの音のわりには壁はヒビ入りしただけで、欠けても折れても破れてもいない。
…だからこそ、余計に怖いんですけど。車が。俺の近い未来が。
「起こってしまったことはしょうがないですよ。
《覆水盆に帰らず》です。
大体、XJ-Sっていったら絶版モデルですし。」
「お前はエスパーかッ!
つか、俺に止め刺してどうするよ!!」
「事故起こして考えるようなことは皆似たり寄ったりでしょう。
あ、ほら、次の角左ですよ。」
もう、泣きてぇ。
結局そのあと3時間とたっぷり死出へのドライブを楽み、翌朝の死刑判決まで泥のように眠った。
後のことは…言うまでもないダロ。
なんとなく。
パニックした悟浄さんと悟浄さんを操作(?)する八戒さんが
書いてみたくなったり。ちょっと、八戒さんの台詞が上手く出来なくて不満ですが。
どーでもいいけど、此処のネタ漫画に出来る日が来るのかな…。
ネタだけで終わりそうだ(笑)
タイトルも、らしく「アフターカーニバル」(←ネタとして古すぎ:爆笑)とかしようかとも思ったのですが。ま、いっか(笑)