GAME
■side元帥■
カチャカチャカチャ…
この音が響き始めて1時間。
途中で「ヨッ!この!!」なんて合の手が聞こえたりもする。
「それ、僕のなんですけどねぇ…。」
先日、下界で手に入れてきた『携帯ゲーム』
子供も大人もお姉さんも夢中になっているという話を聞いて、興味を持ったものの…
結果はこの通り。
「捲簾、貴方軍議があるとか何とか言ってませんでしたか?」
「そんなもんは…っと、アブねー。
…腹痛で欠席…っと。…よっしゃ!」
ガッツポーズを決めながら。
そんなことで喜んでるあたり、西方軍の行く末も見えたような気がしますよ。
「・・・とりあえず、僕が出席してきます。
腹痛なら腹痛らしく、部下や上官に見つからないよう大人しくしておいてくださいよ。」
「わかってますって…お、これシークレットアイテムじゃないか!?」
…わかってないでしょう。
■side大将■
天蓬が下界からまた玩具を持って帰った。
まぁ、いつものことなので放っておいて、軍議の議題を検討しようと思ってたんだが、例の如く本に夢中で人の話なんて聞きやしない。
下界から帰った後はいつもこうだ。
溜息を一つ付きながら、机だか本の山だかわからない上に散乱した玩具に目をやる。
「なんだ、こりゃ?」
「ああ、『携帯ゲーム』とやらです。今、下界で流行ってるらしくて。」
へぇ…
手に程よいサイズのこの玩具は、ソフトを入れることによって様々なゲームが出来るという。
「これ、どうやんだ?」
「ああ、このスイッチを…ええ、そうです。そして……」
天蓬に説明してもらいならがどうにか始める。
「コマンドですけど…」
「ああ、もういい。してりゃそのうち判るって。」
天蓬が溜息を付きながら、さっきまでめくっていた本に視線を戻した。
それから1時間。
途中で「ヨッ!この!!」なんて合の手を入れたりして熱中してる振りをする。
「それ、僕のなんですけどねぇ…。」
てめぇは本に夢中になってたじゃねーかよ。
「捲簾、貴方軍議があるとか何とか言ってませんでしたか?」
「そんなもんは…っと、アブねー。
…腹痛で欠席…っと。…よっしゃ!」
ガッツポーズを決めながら。
「・・・とりあえず、僕が出席してきます。
腹痛なら腹痛らしく、部下や上官に見つからないよう大人しくしておいてくださいよ。」
「わかってますって…お、これシークレットアイテムじゃないか!?」
…わかってないでしょう。って顔で溜息付きつつ、天蓬は廊下へと消えた。
ざまぁみろ。いっつも本に熱中して俺様をないがしろにする罰だ。
ってなわけで、元帥&大将。
たまには同じ時間を違う視点で。
文章だと、コマ割りとかレイアウトとか気を遣わなくていいので楽〜vv
その代わり、文字で場面をどう表現するかがむずかしいです(死